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インボイス制度

消費税の導入っていつから始まったの?背景とともに簡単に解説します!

光實
こんにちは、公認会計士・税理士の光實(みつざね)です。

 

悩んでいる人

・消費税っていつからあるの?

・なんで導入されたの?

・他の国にも消費税ってあるの?

 

こんな悩みを解決できる記事を用意しました!

消費税の歴史と背景を知っておけば、これから始まるインボイス制度についても理解が深まりやすいと思いますよ!

 

消費税とは

消費税という言葉を知らない人はいないと思いますが、その仕組みがよくわからないという人もいると思います。

なので、簡単に説明しておきます。

簡単にいうと、消費税はモノやサービスを買った人に一定の割合でかかる税金です。

ただ、消費者である個人が税金を納めるのは事務負担が大きすぎるので、買い物をしたお店などが変わりに支払ってくれています。

税金を負担する人と納める人が違うので、消費税は間接税と言われます。

所得税や法人税は税金を負担する人と納める人が同じなので、直接税と言われます。

 

消費税はいつから始まった?

消費税は1989年の大幅な税制改革により導入されました。

それまでは、所得税を主体とした税制になっていたものを、税負担の公平や、個別間接税の廃止、高齢化社会への対応などを目的としてスタートしました。

個別間接税は、消費税導入以前に実施されていた、物品税といわれるもので、ゴルフ用具や毛皮製品などの贅沢品にかかる税金です。

時代の多様化により、税金の仕組みが合わなくなっていたので廃止されました。

以下消費税の始まりから現在の消費税率までを年表化してみました。

 

西暦 税率
1989年(平成元年) 3%
1997年(平成9年) 5%(国4%+地方1%)
2014年(平成26年) 8%(国6.3%+地方1.7%)
2019年(令和元年) 標準税率10%(国7.8%+地方2.2%)
軽減税率8%(国6.24%+地方1.76%)

 

現在は標準税率と軽減税率の2層構造になっており、標準税率の10%を基本とし、飲食料品や定期購読の新聞などに軽減税率8%の税率が使用されています。

 

日本とその他の国との消費税率の違い

日本の消費税に類似した制度を導入している国は150カ国以上あります。

下のグラフは、国税庁が出している消費税率の国際比較をしているグラフです。

世界の消費税率

(国税庁「税の国際比較」より引用)

デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの25%を筆頭に、ヨーロッパは全体的に高めです。 逆にアジアはヨーロッパに比べると低い印象ですね。

国際比較で見てみると日本の消費税率も高いというほどではなさそうです。

 

今後の日本の消費税はどうなる?

日本の消費税は平成元年から始まって、30年かけて10%に達しています。

世界的にみるとまだ高い水準ではありません。

国際通貨基金(IMF)が日本経済について分析した2019年の報告書によると2030年までに消費税率を15%、2050年までに消費税率を20%に引き上げる必要があると提言していたという記事もでています。
(日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52565870V21C19A1EA1000/ )

今後社会保障費がさらに積みあがることを考えると、国際通貨基金(IMF)が提言しているように、消費税率はあげざるを得ない状況となっていくんでしょう。

なかなか世知辛いです。

 

まとめ

ポイントをまとめておきます。

 

ポイント

・消費税は1989年3%⇒2019年10%(軽減税率あり) 30年で7%上昇

・税負担の公平、個別間接税の廃止、高齢化社会への対応を背景にスタート

・ヨーロッパの消費税は20%前後、アジアは10%前後

・今後も消費税は上昇していく予想される

 

消費税の歴史と背景をみてみると、将来の消費税の動向も見えてきますね。

今後インボイス制度も始まっていきますので、消費税の動向には注目しておきたいですね。

 

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